リハビリテーション科 症例紹介 ~リハビリ日記~

診療・各部門

※これらの日記は、各々の病気に応じてリハビリがどのように進んでいくのかをわかりやすくご理解いただくためのものです。
病気の状態、身作の状態など、患者様お一人お一人によって異なるため、リハビリを行うかどうかの決定や、実際にどのようなリハビリが提供されるかは、お一人お一人により異なりますので、ご注意ください。

1.Aさん(脳梗塞を発症した70歳男性)のリハビリ日記

ある日の夕飯中・・・

Aさんは呂律が回らなくなり、箸を持つ右手が痺れ、うまくおかずがつかめない。異変を感じ妻が救急車を呼んだ。かかりつけの当院へ運ばれ、「脳梗塞」の診断。入院となった

急性期病棟でのリハビリ

点滴治療が開始され、翌日より医師の処方のもとリハビリが開始となった。まだ頭を持ち上げることも食事をすることもできない時期から、病室のベッドでのリハビリが始まった。

1週間後、医師から許可が下り、リハビリ室でのリハビリとなった。リハビリのスタッフが迎えに来てくれ、車椅子で移動した。午前中は、起き上がりや立ち上がり、平行棒内での歩行を行った。午後は、椅子に腰かけた状態での手の運動を行い、夕方には、飲み込みの検査や発語の練習などを行った。点滴をしながらのリハビリに驚いたがスタッフがサポートしてくれたので安心だった。

2週間後、食事も取れるようになり、点滴治療も終わった。3週間後、集中的にリハビリできると回復期病棟を勧められ移ることになった。

回復期のリハビリ

午前と午後に1回ずつ体を動かすリハビリを行い、午後は発語の練習も行う。リハビリのない時間は病棟で自由に過ごしたり、リハビリのスタッフから指導を受けた自主訓練を行ったりした。お風呂、歯磨き、着替え…全てがリハビリと言われ、自分でできる事は出来るだけ自分で行うようにしていった。リハビリ以外の時間には看護師がサポートしてくれた。

1ヵ月後、申請していた介護保険がおり自宅へ帰る為の準備が始まった。リハビリスタッフや看護師が実際に自宅へ来てくれた。暮らせる環境かどうかを調査し、必要があれば改修などの調整をするためだ。浴室への手すりの設置や玄関の段差の昇降方法などを私の動きに合わせて考えてくれた。この後から、自宅での生活を想定した訓練も多くなった。病棟内での生活でもできるだけ自宅で行う方法で行うようになった。自分で行う部分も増え、歯磨きや着替えも自分で行い、トイレも歩いて行くようになった。お風呂もほとんど自分でできるようになった。

2ヵ月後、前月に検討された住宅改修も無事に終わり、晴れて自宅退院となった。

退院後のリハビリ

退院後は自宅で生活しながら、最初の1ヶ月間は、外来でのリハビリを受けた。担当のスタッフとスケジュールを決め、今も週に2回リハビリを受けている。「階段の上り下りが自分でできるように」を目標に進めている。自宅での生活の確認もしてくれているので、安心して自宅での生活を送れている。

今後は、介護保険を利用して自宅からも近いサンビューでのデイケアへ週に2回行く話も出ている。病院でのリハビリも卒業できるようだ。

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